11月は旧暦で「霜月」。その由来や意味・読み方・別名について

季節もあっという間に11月。2016年も終わりに近づいています。
皆さん、この11月を旧暦(昔の言い方)で言うと一体なんでしょう!と急に質問されたらぱっ!っと、答えられるでしょうか?

今回はその11月の旧暦の名称やその由来・意味などを紹介していきます。

是非参考に!

霜月の読み方・旧暦の名称は?

11月の旧暦の名称は霜月(しもつき)です。
なんだか寒さを感じられる名称ですよね。ついでに他の月の名称もチェックしておきましょう。

陰暦
1月 睦月(むつき)
2月 如月(きさらぎ)
2月 弥生(やよい)
4月 卯月(うづき)
5月 皐月(さつき)
6月 水無月(みなづき)
7月 文月 (ふみづき)
8月 葉月(はづき)
9月 長月(ながつき)
10月 神無月(かんなづき)
11月 霜月(しもつき)
12月 師走(しわす)

霜月(11月)の由来・意味は?

それでは、霜月の由来を見ていきましょう。
漢字からも想像出来るように、11月は霜が降りる季節なので「霜月」となったのでしょうか?

平安後期の歌論※「奥儀抄(おうぎしょう)」の一節、

「十一月、霜しきりに降るゆえに霜降月(しもふりつき)といふを誤(あやま)れり」

…と、多く霜が降る月→霜降月(しもふりつき)を誤り、霜月となったと記載されています。

当時の方も、現在の私達と同じ様に、「霜が降るから11月は霜降月にしよう!」と考えたのですね。
もし誤りがなかったら、霜降月として世間に広がっていたかもしれませんね。

※奥儀抄(おうぎしょう)とは?
1124年(天治1)から44年(天養1)頃の歌論、藤原清輔(ふじわら の きよすけ)著。

 

 
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霜月の別名

11月には霜月以外にも別名があります。
雪待月、雪見月、神帰月、神楽月、子の月、暢月、建子月など。
漢字からその別名がついた由来を想像出来るものもありますね。

雪待月(ゆきまちづき)

冬籠りの季節に雪を待つ月として、雪待月。

雪見月(ゆきみづき)

毎年11月になると雪が降っていたのでしょうね!
そんな雪をみる月として、雪見月とも呼ばれています。

神帰月(かみきづき)

毎年10月になる出雲大社に神々が集まり、地域を収めている神がいなくなるとして10月は、神無月と言われます。11月にその神が帰ってきた事で神帰月とも呼ばれます。

神楽月(かぐらづき)

収穫感謝、来年への豊作を願う神楽が各地で開催される事より神楽月とも呼ばれます。
 

最後に

11月が霜月とされる由来を見ていきました。
11月は一年を通して最も変化のある月と言われています。
見事な紅葉を見る事ができ、下旬になると落葉、そして冬が訪れます。

そんな霜月の変化を見逃さない様にしていきたいですね。