季節問わず美味しく頂けるビール。
いつも通り美味しいなと思いながら飲んでいると「それはビールじゃなくて発泡酒だよ」と言われ気づく事、ありませんか?
今回は、ビールと発表酒についてまとめていきます。
Contents
ビールと発泡酒の違いについて
はじめにビールと発泡酒の違いについて見ていきましょう。
これらの違いは、日本で昭和28年(1953)施行された酒税法(しゅぜいほう)によって定められています。
酒税法とは
酒税法とは、
- 酒類の分類・定義
- 各税率
- 納税
- 製造免許
- 販売免許
などについて定めた法律です。
その、酒税法によって定められているビールと発泡酒の違いは、麦芽使用率と使用原料によって決まっています。
ビール
酒税法での、ビール定義は以下。
- 原料(水・ホップを除く)における麦芽の使用率が2/3以上
- ビールで使用可能な原料を発酵させたもの※
- 酒類(アルコール分20%未満)
- 発泡性
※使用可能な原料は、麦芽・ホップ・水・麦・米・とうもろこし・でんぷん・糖類など。
発泡酒
- 原料の一部に麦芽または麦を使用
- 酒類(アルコール分20%未満)
- 発泡性
ビールと発泡酒の違いをざっくり考えると、発泡酒は「原料の一部に麦芽、麦をちょっとでも使ってれば発泡酒!」と、結構ざっくりしている感じですね。
それに対し、ビールは「麦芽の使用量が、2/3以上」や、「ビールで使用可能な原料を発酵させたもの」などしっかりとしたルールが定められているといった感じ。
ビールと発泡酒の味の違いは?
次に気になるのが、ビールと発泡酒の味の違いです。
先述したビールと発泡酒の条件を参考にしてみると、ビールは麦芽使用率2/3以上。
麦芽を多く使用している分「麦芽の風味」を感じる事が出来ますね。
余談ですが、麦芽とは大麦を発酵させたものになります。
麦芽の種類によって苦味、甘みが強いなど変わっていきます。
「コクがある」という言い方もしますよね。
一方で発泡酒は、原料の一部に麦芽を使用しているので、苦味やコクが薄いといった感じ。
また、あっさりとして飲みやすいとも思います。
(筆者の感覚だと)
しかし、発泡酒を飲んでいるのにビールだと思ったという事、一回や二回あるのではないでしょうか?
筆者のように発泡酒とビールの味の違い分からないけど量が飲みたい…!という方は、やはり値段がお安い発泡酒を飲みたいですよね。次は発泡酒やビールの値段についてみていきましょう。
ビールと発泡酒値段の違い
ビールは高めで、発泡酒は安め、そんなイメージがありますよね。
現在ビール類には、酒税法により税金それぞれかかっています。
350ml缶の代表的な小売価格では、ビールは税77円、発泡酒では税46.99円。
ビールの値段を見てみると、商品に酒税と消費税が上乗せされるので、4割が税金ということですね。
そう考えると高い。
ビールの値段が高い理由ですが、それは、日本に英米の船が来航した時代に遡ります。
当時、ビールは舶来品であり一部の富裕層しか購入する事が出来ませんでした。
当時の考え方では、「富裕層から税金を多く徴収する」というものだったので、高い税金を課しても問題はなかった様です。
時代が変わっても、ビールの税金は安くなる事がなく、現在も高止まりしたままと言われています。
しかし、2017年度税制改正の議論で、ビール類の酒税の見直しを進めるという情報もあるようです。
現在、ビールの税額は350ミリリットル缶で77円、麦芽比率25%未満の発泡酒が47円、麦芽を使わないものもある第3のビールが28円。一本化を目指すのは類似商品の税額格差が企業の技術革新などをゆがめているとみているためで、約55円なら全体の税収規模は現状と変わらない。税額に合わせ、ビールの定義も見直す方向だ。
(引用元はこちら)
ビール税の見直しというのは、「ビール類の税額の55円程度への一本化」といったもの。
日本のビール税ドイツの19倍、米国の9倍程度高いので、今後どのように変わっていくのか気になりますね。
以上の事から、今の段階では発泡酒の方が安い、という事が分かります。
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ビールと発泡酒見分け方
それでは、ビールと発泡酒の見分け方を見ていきましょう。
買い物する時に是非参考に。
芽の使用率
- ビール…2/3以上
- 発泡酒…2/3未満(原料の一部に麦芽または麦を使用)
使用原料
- ビール…麦芽・ホップ・水・麦・米・とうもろこし・こうりゃん・ばれいしょ・でんぷん・糖類・カラメル
- 発泡酒…麦芽または麦を使用しているなら、他は何でもあり
値段(酒税)
※350ml缶で比較した場合
- ビール…218円の場合→酒税77円
- 発泡酒…145円の場合→酒税46.99円
発泡酒の方がビールよりやや安め。
外観
「発泡酒」商品をよく見ると、きちんと発泡酒と明記されております。
アルコール度数は違う?
もちろんアルコール度数は商品によって変わります。
しかしざっくり分けると、ビールのアルコール度数は5%、発泡酒は3%~から5,5%となっています。
コレが1番安牌ですね。
まとめ
知っている用で中々知らないビールと発泡酒の違いについて紹介をしていきました。
美味しいご飯を食べながらアルコールを少々。
その時に発泡酒とビールの違いを説明出来ればカッコいいですよね!
今夜もお酒が美味しい。